還暦を迎え、最初のブログとなります。
3回目の成人式を迎えられるほど生きてきたのに、本質的には学生の頃とあまり変わっていないというか、若いころに見ていた60歳の大人感とのギャップにいささか不安を感じています。
今回のテーマ「夢」という言葉には、大きく分けて二つの意味があります。一つは、睡眠中に現実の経験のように感じる、心像や幻覚。そしてもう一つは、将来達成したい目標や、抱いている理想、願望です。
後者の将来への目標や理想としての「夢」について、今回はお話しさせていただきます。
こんな私でも若いころには多少の夢を持ちました。
アイスホッケーを通して志望する高校・大学に進学したい。
アイスホッケー選手(当時はプロではなく実業団)になりたい。
幸せな家庭を築きたい。
など、些細な夢ではありますけど。
しかし、仕事における夢は持った記憶はありません。
還暦を迎え良い機会なので、人生の多くの時間を費やしてきた仕事における夢について考えてみました。
還暦は、一般的に「人生の区切り」「一区切り」といったイメージがあるかもしれません。私自身も、これまでのキャリアを振り返ると、正直なところこの業界での仕事がよく続いたものだと感慨深いものがあります。
しかし、常に進化し続けるITという業界に身を置いていると、この節目を「終わり」ではなく、むしろ「新たな始まり」として捉えたいと感じています。
開発を離れてはや十数年の私は、技術者としてはもはや老兵と言えます。
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」という有名な言葉がありますが、技術者から役員になり還暦を迎えた今私はこう考えます。
「老兵は、後の世代のために未来の舞台を創る」と。
この新たなスタートラインに立ち、これまでの経験を確固たる土台としつつも、若い世代の柔軟な発想やエネルギーを積極的に取り入れ、融合させてまいります。
あらためて仕事における私個人の夢を考えるならば、IT業界の脇役として、後の世代が輝ける未来の舞台を創り上げ、社会に貢献し続けることです。
この夢を現実のものにできるよう、今後も邁進してまいりますので引き続き宜しくお願い致します。

