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2026.11.02

コーディングとプログラミング

監査役 古川 正志

 最近になって気になる言葉にコーディングがあります。私たちが若い頃コンピュータを使用するときには「FORTRANのプログラミング」と言っていましたが、今では「PYTHONのコーディング」ということが多いようでした。どうしても耳に引っかかるのでLONGMANの英語の辞書(2007年版)で調べてみました。そうするとcodeは
A set of instructions that tell a computer what to do
とあります。一方、programは
A set of instructions given to a computer to make it perform operation
とあります。

 どちらも同じようで違いがないように思えます。そこで少し古いのですがThe Random HouseのThesaurus(1984年版)(同義語辞典)を調べてみました。Codeの用法としては

The spy sent his message in code: secret writing, secret language, cipher; cryptogram, cryptograph

とあり、一方、programの用法は

Today's program includes a tour of statue of Liberty: schedule, order of events, things to be done, agenda, plan, order of business, curriculum, syllabus, timetable

とあります。

 これらからコーディングは、暗号のような狭い範囲を示し、プログラミングは全体の計画を含むような広い範囲を示しているのが何となくわかりました。ただ、LONGMANではコンピュータで使用する英語programとThe Random Houseで説明するprogram(正確にはprogrammeと表記され、programは米語となっています)は別の項目として立てられています。

 言葉は生き物ですから、昔はLONGMANのように別項目として立てられていたprogramという単語がいつの間にか一体化し、programは全体のシステムの設計を指すようになり、codeは一部のパーツを作成するように変化したのと推量できます。米語ではスペルも一緒ですので、区別がなくなったのかもしれません。

 かって、「FORTRANをプログラムする」と言えばシステム全体を考え、アルゴリズムを作成してコーディングし、検証することまで含まれていました。しかし、今では設計するシステムがWEB、データーベース、種々の言語、AI、等を複雑に含有していますので、これらを細分化してシステムを構築していくため、その一部一部を具体的に作成することがコーディングに変化したのでしょう。ちなみに何気なく「アルゴリズムをコーディングし」と書いてしまいましたので、昔も無意識には少し区別していたのかもしれません。

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