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経営ブログ

2026.09.07

仕事の「型」を越えて、新しい価値を生み出す(守破離・第2回)

専務取締役 加藤 哲也

前回は「守破離(しゅはり)」の「守」、つまり「圧倒的な基本の土台(型)を身につけることの大切さ」についてお話ししました。

今回はその続きとして、「守」を徹底的にマスターした先にある「破(は)」と「離(り)」のフェーズについてお伝えします。
皆さんが自分らしく成長し、会社や組織全体を巻き込んで新しい価値(イノベーション)をどう起こしていくか、というお話です。

「破」:型を理解しているからこそできる、本質の「Kaizen」

「守」によって基本の型が体に染み込んだら、次はいよいよ「破」のフェーズです。身につけた基本をもとに、自分なりの改善や工夫を加えていくステップに入ります。

ここで誤解してほしくないのは、「破る」とは「これまでのルールを無視して勝手にやる」ことではない、ということです。
基本(型)の目的やルールの「本質」を深く理解しているからこそ、初めて、
「このプロセスをこう変えれば、チームの効率がもっと上がるのではないか」
「この画面構成の方が、ユーザーの操作性が良くなるのではないか」
といった、本質的な「Kaizen」のアイデアが生まれます。

型をなぞる段階を越え、自分の頭で考えて実践し、アップデートしていく。「新しいツールで業務を効率化できた」「当たり前だった手順を見直したら、抜け漏れがなくなった」といった素晴らしい「破」の報告を耳にするとき、私は皆さんのことを本当に頼もしく思います。

「離」:組織を巻き込み、次の「型」を創り出すイノベーション

そのさらに先にあるのが「離」です。
「離」とは、これまでの枠組みから一歩抜け出し、独自の新しい価値やルールそのものを生み出すフェーズ。これこそが、ビジネスにおける「イノベーション」です。
ただし、組織における「離」で最も大切なのは「自分ひとりのスタンドプレーで終わらせない」ことです。

本当の「離」とは、自分が切り拓いた新しい成功パターンを「次の世代のための『新しい型』」として共有し、組織全体をアップデートしていくプロセスを指します。
あなたが起こした変化が、次の世代の「守(基本)」となり、それを学んだ後輩たちがまた新しい「破」や「離」を生み出していく----。
イノベーションは大げさなものばかりではなく、こうした小さな変化の積み重ねで十分です。この「バトンタッチの循環」こそが、組織が成長し続けるための強力な原動力になります。

変化に挑戦するあなたを、会社は全力でバックアップします

皆さんが「守」をやり遂げ、次の「破」や「離」へと一歩踏み出そうとするとき、それを全力で応援し、バックアップできる会社でありたいと考えています。「もっとこうしたい」「新しいことに挑戦したい」という熱意を誰もが発揮できる風土を、これからも作っていきます。

だからこそ、いま「目の前の基礎が地味だ」と感じている人も、どうか安心してください。
目の前の「基本」に誠実に向き合い、やり抜こうとする姿勢は、周囲からの圧倒的な「信頼」へと変わっていきます。
その信頼があるからこそ、いざあなたが「破」や「離」に挑戦するとき、周りのメンバーが安心して背中を押してくれ、会社も大きな裁量を託すことができるのです。

焦らなくて大丈夫です。
まずは今、目の前にある「型」を徹底的に磨き上げてください。
近い将来、あなたにしか吹かせられない新しい風に出会えることを、心から楽しみにしています。

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