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経営ブログ

2023.07.10

企業におけるチームワークの難しさ

取締役 加藤 哲也

実は今日が役員ブログの締め切り日であることを失念していました(汗)

今日になって慌ててテーマを考え始めました。
先週末はたまたまコーチをしている大学アイスホッケー部の交流戦でしたのでチームワークについて書きたいと思います。
このチームの目標は明確ですから、そこから逆算して最終目標がブレることが無いように、その時々の選手(学生)の成長具合や周囲の環境、イベントに合わせて方向性を調整しながら練習や試合を進めています。
選手の中には、プロセスの方向性を調整することをブレていると感じている選手や自分の思いついたことを口にしてベンチワークや練習に疑問を呈しているかのような意見が耳に聞こえてきたりもします。
しかし、目標が明確なのでそのことはチームワークに大きな影響が無いと思います。

辞書によると、チームワークとは「チームの成員が協力して行動するための、チーム内の団結や連係。また、そのような協力態勢」を言うとのことです。

スポーツの場合、得点するとか失点を減らすとか勝利するなどの目標がある程度明確で、スキルレベルと意識の高い選手が集まった競技志向のチームほどその目標の為に全員が辛く厳しい練習に耐え、個人のスキルを磨き、チーム為に自己犠牲を払えるメンバーが集まっているので自然とチームワークが培われていく傾向にあると思います。
一方で学校の部活であっても競技スポーツギリギリのレベルであったり、ほとんどサークルのようなレベルの場合はどうかというと、スポーツは好きだけど辛い練習は嫌だとか、楽しくやりたいとか、様々なモチベーションのメンバーがいることで、個が優先されすぎてチームワークを醸成しにくいと感じています。

企業の場合は前述の後者の方に近く、仕事一筋の人もいれば、ワークライフバランスを大切にする人、帰属意識の薄い人などが集まっていて、個人の目標も価値観も様々なので明確なゴールを設定しにくく、チームワークを醸成するのが難しいと感じます。

そういった組織の場合、「チームワーク=集団の和を乱さない・空気を読む」ことになりがちです。
自主的な自己犠牲は必要ですが、個人を犠牲にしたり、個人の成長なくしてのチームワークの成立はあり得ないと感じています。
スポーツでは、優秀な選手が多くいれば、いきなり試合をしてもそこそこのチームプレーが出来てチームワークが醸成されやすいもので、そこにスキルレベルが低い選手がいたとしてもフォローの行動が生まれてきます。

企業においてチームワークを醸成するには、優秀な社員ばかりを集めることは不可能ですから、社員を教育・育成して個の成長を促すことで「自立」し「自律」した社員の割合を増やすことが大切なのではないでしょうか。

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