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2020.02.10

COVID-19

                                                                                      監査役 古川正志

今朝のニュースで猛威を振るっている新型ウイルスの正式名称をCOVID-19とするとWHOから発表があったと報じられました.中国の武漢から発生したCOVID-19は日本を含めて世界中に拡散しています.ところで,何故,COVID-19という名前になったのか気になりました.COはコロナ(Corona)からVはウイルス(Virus)と想像しましたが,IDが分かりません.19は2019年度だろうと想像できました.工学の世界ではIDはIdentificationつまり同定の意味をもちますから,2019年に発生した同定されたウイルス位に思いました.実際は,COがCoronaの二文字,VIがVirusの二文字,DはDisease(病気)と分かりました.訳するとコロナウイルス病2019年版とでもなるのでしょうか.こうした名前をつけるのは,混乱や特定の集団または国に汚名をきせるのを避けるためだそうです.

 

 そういえば第1次世界大戦に蔓延したスペイン風邪(インフルエンザ)はスペインから始まったような印象を受けますが,実際はアメリカ合衆国で発生し,ヨーロッパに派遣されたアメリカの兵士が持ち込んだのが,ヨーロッパに蔓延したと言われています.このとき,アメリカはこのインフルエンザの発生を戦時中もあり情報統制したそうです.たまたま,中立国のスペインが発表したためにスペイン風邪と名前がつき,スペイン発祥と誤解されることになったようです.

 

 感染症の発生に関してマクロからみた力学的な方程式があります.もっとも簡単なものは,拡散の方程式で感染者の増加速度は感染者の数に比例するという簡単なものです.この方程式の解は,感染者数はe(2.7318)の経過時間のベキ乗になります.ベキ乗というのは,同じ数を掛け合わせることをいいます.例えば,eを切り捨てて約2で計算し,経過時間を1日という単位で計算すると,0日目が1(人)で1日目が2,2日目が2x2=4,3日目が2x2x2=8と計算します.10日目では2を10回掛けて1024,20日目では2を20回掛けて約100万となります.恐ろしい速度で感染します.この数字は感染率が経過時間の前に乗じられますので,少し小さくなります.

 

 実際は,防疫を行ったり薬の投与があったり,回復者がでますのでこのようにはなりません.より詳細な方程式として感染モデルがあります.これは無免疫者から感染者が生じ,感染者が回復者になる無免疫者と感染者と回復者に関する3つの方程式を解くことになります.方程式は先の拡散の方程式を基に作られます.感染率,回復率などのパラメータの設定にもよりますが,無免疫者+感染者+回復者を一定とするとボルテラの方程式と呼ばれる有名な方程式になります.この解は,感染者がベキ計算のようにどんどんと増えますが,やがてサインカーブのように頂点を迎え,その後ベキ計算のように減少します.一方,無免疫者はこの逆を描きます.無免疫者が減少すると,感染者はどんどんと減少する訳です.それに従って回復者が増加する当たり前のシミュレーションが行えます.

 

 このような物理現象から感染の予測をする方法がいくつか存在します.複雑系工学ではエージェントによるシミュレーションや複雑ネットワークによるシミュレーションもあります.物理の視点から得られる知見も感染症を防ぐ手だてになります.

 

 話は変わりますが,少し前のブログで「昔とった杵柄」としてフェンシングの話を述べました.最近は私も子供のコーチに顔を出し始めた旭川フェンシングクラブの廣田亜佳音コーチが,先日行われた札幌フェンシング協会のシニア及び一般の部で優勝しました.剣さばき,相手の読み,試合の流れと心身のコントロール,どれも一流でした.優勝おめでとうございます.

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