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経営ブログ

2010.04.26

私の北海道論

代表取締役社長 長澤 康夫

 いつまでも寒く、春らしさはなく、ファイターズの出足もまた冬のままで、一体全体この先どうなるんでしょうか、北海道は・・・?

 こんな話題をお客様と交わしながら、ふと北海道人の自虐的過ぎる思考に自分自身も陥ってしまっていることに気がつきます。北海道だけが、特に景気が悪く、気候に恵まれず、中央依存が強く・・などなど、あの明治の開拓者魂はどこか飛んでしまったのではないかと時々思わせる会話を耳にします。そこで今回は私の北海道論を整理してみたいと思います。

1、まず住みやすい土地とビジネスとは両立するはずがない。北海道人が仕事で苦労するのは当たり前だという居直りが大事。

 札幌に住んで仕事にも不自由しない、そんなうますぎる話はありえない。逆に東京で仕事してる人で、住みやすさも満足してる人はこれまた大変少ないわけですから。

2、東京人の語る北海道論はあまり信用してはいけない。この激しい季節感を体感してる人、自らが発想することが必要。

 以前の会社で私が北海道支店長のころ役員からこういわれました。札幌の青空のもとでゴルフしているときは北海道はこうすべきだとかああすべきとか、いろいろ話してるけど、千歳から羽田についた途端に全部忘れてしまう。北海道のことなんか本社の人間は誰も考えてないんだから、長澤さ、支店長のお前の好きなように思い切ってやってみろ!てね。

3、地方活性化議論はもうやめましょう。地方なんて議論していても日本そのものが地盤沈下してるわけですから、それどころではないはずです。
 
  これは特にITに関してなんですが、よく地方の活性化などという議論を聞きますが、東京一人勝ちの状況なんで東京以外はその他で一緒、ましてや最近は米国発のIT技術を中国やインドが引き受ける状況ですから、日本は東京一人勝ちなんて言ってられない、いわば日本が世界からスキップされている時代になってしまってます。そんなときに日本の一地域、北海道だけの活性化議論はむなしく聞こえます。

 これ以上いくと過激度がどんどん増して行きますので、最後に最近聞いた面白い話です。

 ここ数年北海道のソフト産業が中国の同業者にシェアーを奪われてきていますが、最近は中国のソフト会社では中国国内の需要が高まってきていて、日本の開発案件をやっている暇(?)がなくなりつつあるとか、これもGDP2位の座を奪われる日本の姿なのでしょうか、皮肉にもこれによって我々北海道のソフト会社が息を吹き返すとか・・・なんとなく悔しいですね。

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