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経営ブログ

2025.06.30

役員ブログに参加させていただきます。

相談役 長澤 康夫

 このブログはホームページの鮮度を維持するために、役員で順番にテーマは何でもいいから書き続けようと
ということで始まりまして、いまだに続いているものです。私自身は社長退任した時に自分自身のそれこそ鮮度に疑問を感じまして、このブログメンバーから足を洗わせてもらいました。ところが今回相談役になりまして
周囲のどうせ相談役は暇なんだからなんかやってよ、という視線に耐え切れず思わず再開してもいいよ、なんていう言葉を発してしまいましてまた参加することになりました・・のでよろしくお願いします。

 ところで今回はドイツのサッカーの帝王ことベッケンバウアーの言葉・・・強いものが勝つのではない、勝ったものが強いのだ・・・について一言申し上げたいと思います。私はサッカーはあまりファンとは言えない人間なんですが、これは1974年の西ドイツでのワールドカップの優勝時の言葉です。その頃の私は会社に1970年に入って営業マンのまだ下っ端でコンピュータの販売で苦労していたころでした。販売競争では他のコンピュータ会社とのし烈な競争、社内では同期入社とのいわゆる出世競争の日々で、要領の悪い東北出身の
サラリーマンにとっては、敗者にとっては言い訳無用よ、勝負事は結果がすべてよ、というこの言葉に何度救われたことか、のちに自分で会社を経営する立場に立ってもこの潔さは貴重な戒めとなりました。

 これからこの変化激しいIT業界に生きていくわが社の社員にもこの潔さを大事にしてもらって、あと数十年後にしかわからない自分の勝敗のために日々をくよくよしないで生きていき、勝てば儲けもの、負けても運がなかった、ぐらいの気持ちで成長していただきたいと願っております。

2025.06.23

引き続き宜しくお願いします

代表取締役会長 澤田 知宏

 先月の弊社株主総会を持ちまして、成田が社長に就任いたしました。
私は会長として務めさせていただきますが、新役員体制の元、皆様のお役にたてる様に尽力して参りますので、引き続きご指導の程宜しくお願いします。
 また私はグループ会社、北海道総合技術研究所の今月の株主総会を持ちまして、HIT技研の取締役を退任(定年)いたしました。
あらためまして長い間、ご指導、お付き合い下さいました皆様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
 完全にHIT技研グループから離脱する訳ではありませんので、特に気にしていませんでしたが、いざHIT技研の取締役を退任して直接的な経営に関わらない事を考えると、少々寂しさを感じていると言うのが本音です。
私のこれからのスローガンはスリーT(Together)としました。
「共に楽しみ、共に成長し、共に未来を創る」です。
 今後も弊社の経営者として、特に社員育成に重きを置きHIT技研グループの発展に向けて、より一層精進して参りますので引き続きご指導下さいますよう、そして「共に」宜しくお願いします。

2025.06.16

変わるものと、変わらぬもの

専務取締役 加藤 哲也

IT企業の技術の進化は目覚ましく、私達は常にその最前線で変化を感じています。
かつて未来の技術と言われた技術が現実となり、数年前の常識が今日には通用しないといったことが日常です。

ITという業態に囚われず、企業の在り方を考えた場合、この「変化」という概念の捉え方が重要になると思います。

そう考えると将来に向けた判断と過去の意思決定(言動)との矛盾は時間の経過とともに変わるのは必然と言えるでしょう。
数年前の最善の選択が、現在の状況においては必ずしも最適ではない、というケースは多々あります。

それを矛盾と捉えるかどうかで、企業としての柔軟性が問われるのではないでしょうか?

私たちが大切にすべきなのは、この変化への適応力です。過去の自分たちの判断や言動に固執し、「矛盾」を恐れて新しい一歩を踏み出せない企業は、時代の流れに取り残されてしまいます。

もちろん、やみくもに方針を変えることはリスクを伴います。しかし、過去の成功体験や失敗体験が、時に未来への足かせとなることも事実です。市場の変化、顧客ニーズの多様化、競合の動向など、常に多角的な視点から状況を分析し、過去のしがらみに囚われずに最適な判断を下す勇気が、現代の企業には求められています。

では、何が「変わらぬもの」なのでしょうか。それは、企業の根幹をなす理念であり、ビジョンであり、そして顧客への価値提供という揺るぎない使命であり、それらが変わらぬ「企業の軸」となります。

技術や市場がどんなに変化しようとも、私たちが社会にどのような価値を提供したいのか、どんな未来を創造したいのか、という軸は決してブレてはいけません。この変わらぬ軸が無ければ、私たちは変化の波を乗りこなし、柔軟な意思決定することができません。

変化を恐れず、しかし軸はぶらさない。
この二つのバランスを保ちながら、これからも未来を創造していきたいと考えています。

皆さんの会社では、「変わるもの」と「変わらぬもの」について、どのような哲学をお持ちでしょうか?

2025.06.09

新体制

代表取締役社長 成田 輝満

 5月19日の株主総会により役員が新体制となり2025年度を迎える事となりました。
新役員が新しい役割に向き合う姿勢は、当社ホームページの役員メッセージを参照願います。

 私は新社長として、社員が楽しく、時には苦労しながら成長を実感し続けられる会社を目指していきたいと思う。

2025.06.02

論理数学の推論II トートロジー

監査役 古川 正志

 旭川の東方に見える大雪の山々も山頂の輝く冠雪が消え、春(夏)霞の向こうに黒々とした姿を表すようになりました。旭川に戻って気がついたのは大雪がはっきりと見えるのは春と秋が顕著なのだということです。夏は、熱気のせいか霞んでしまい、冬はよほど天気が良くないとその姿を表しません。

 以前に推論について書きました。そこでは少々厳密さを離れて論理計算で「Aが真(正しい)ならばBも真(正しい)である」ことを論理計算で表現することを述べました。論理計算で「Aが真(正しい)ならばBも真(正しい)である」ことを、
   A→B
と表現し、論理計算式では
   A→B = ~(A⌃(~B))=~A⌵B
であることを示しました。ここで、⌃はandであり~は否定を意味しています。そして、この真理値表による計算は
   | A  | B | ~B |A⌃(~B)|~(A⌃(~B)) |
   ――――――――――――――――――――
   | T  | T  | F  |   F   |    T     |
   | T  | F  | T  |   T   |    F     |
   | F  | T  | F  |   F   |    T     |
   | F  | F  | T  |   F   |    T     |
   ――――――――――――――――――――
であることを示しました。

 ところで、「Aが真であればBは真である」でAは前提条件、Bは結論と言います。前提条件が複数ある場合は、複数の前提条件をA1、A2、...、Anと表現して、「A1が真、A2が真、...、Anが真ならばBは真である」と書きます。これは論理式ではなく推論と呼ばれ、
   A1、A2、...、An=>B
と推論式の表現を導入して記述します。推論式ではA1、A2、...、Anのどれかに偽が含まれることについては何も述べていません(前提条件の全てが真の時のみ、結論が真です)。一方、「AならばBである」をA→Bと表現し、矢印→を前回述べたように論理計算式の演算としまと下記の表の最後の列に示すようになることは前回に述べました(A→B = 〜A⌵B)。

   | A | B |A⌵B|A⌃B|〜A|〜B|A→B|
    ――――――――――――――――――――
   | T | T  | T  |  T  |  F |  F |  T  |
   | T | F  | T  |  F  |  F |  T |  F  |
   | F | T  | T  |  F  |  T |  F |  T  |
   | F | F  | F  |  F  |  T |  T |  T  |
   ――――――――――――――――――――
そこで、推論式の「、」を論理計算の⌃とすれば推論式を
   A1^A2^ ... ^An→B
と論理式で表すことにします。これを条件式と言います。この論理計算結果が全て真(T)となる時をトートロジー(恒真式)と呼んでいます。全ての結果が真(T)となることは、A1、A2、...、Aのそれぞれが真である時、A1^A2^ ... ^Anは真(T)となり、トートロジーが成立していると→の演算結果の表からBは真(T)となりますから推論式が成立していることになります。つまりトートロジーは推論式を一部分として含む関係となります。
簡単な例を挙げます。「A^Bが真であればAは真である」を推論式で表すと、A⌵B=>Aとなります。これを論理計算の条件式の表現にすると、A^B→Aとなります。そこでこの条件式を表のように計算します。

   | A | B | A^B |A^B→A |
    ――――――――――――――
   | T |  T | T   |   T   |
   | T |  F | F   |   T   |
   | F |  T | F   |   T   |
   | F |  F | F   |   T   |
    ――――――――――――――
(ここでは、最後の列を先の表に従って→の計算を行っていますが、~( A^B) ⌵Aで計算しても同じになります。)

A^BとAの論理計算→の計算に(T、F)の組み合わせはなくA⌵B→Aの計算結果は全て真(T)となり、トートロジーが成立しています。従って、この推論式は正しいとなります。この簡単な例はトートロジーが推論式を証明することを示しています。

 前提条件が二つある時を三段論法と言いますが、次回の機会で3段論法をトートロジーで証明したいと思います。

経営ブログ著者一覧
澤田 知宏代表取締役会長澤田 知宏
成田 輝満代表取締役社長成田 輝満
加藤 哲也専務取締役加藤 哲也
小林 寛展取締役小林 寛展
古川 正志監査役古川 正志
長澤 康夫相談役長澤 康夫

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