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経営ブログ

2019.05.20

キングダムの世界

取締役 久末 博昭

 漫画キングダムは作者が原秦久で,2006年9月より週刊ヤングジャンプに掲載されている,手塚治虫文化賞のマンガ大賞受賞作品です。単行本発行部数は1~49巻の累計で,すでに3300万部を超える大ベストセラーで,現在57巻が出版されています。 紀元前3世紀の中国の戦国時代末期を舞台にして,後に始皇帝となる秦王政と秦の武人である主人公信の活躍を中心に描かれている時代劇です。漫画の題材としては珍しい分野なのですが,この作品はラジオドラマ,ゲーム,テレビアニメにもなり,最近では実写版映画も封切られて大ヒットしています。今まさにブームにある漫画といえます。 

 以前なにかのラジオ番組で,この漫画が取り上げられ,ビジネスマン必読の書であると力説されているのを偶然聞いて,そんなに面白いのなら試しに一冊くらい読んでみようかと思ったのがきっかけでした。漫画の最初の印象としてあまり良くありませんでした。私好みの絵ではありません。私は繊細なタッチを好むのですが,この漫画は荒々しくて主人公の目も大きくて最初は抵抗がありました。それでもレンタル店で借りてきて3冊ほど読み始めたら,すっかりはまってしまいました。まだ全体(57巻)の三割も読んでいないのですが,一種独特の面白さを感じています。 

 基本ストーリーは,群雄割拠の戦後時代から秦という国へ統一していくまでの戦争による国取物語です。したがって合戦合戦また合戦となり,戦場の場面が圧倒的に多くなり,敵と味方がありとあらゆる戦術を尽くして戦い合うという単純明快さが売りの作品と言えます。ともかく色々な軍事作戦や武器が登場して,そのわくわく感がたまりません。ちょうど講談で軍記物を講釈師が朗々と語っているような感じをうけます。

 一方あまりにも残虐な場面が多く,漫画とはわかっていてもここまで描写しなければならないのかと,疑問に思う場面も多く小学生にはあまり進めたくありません。刺激が強すぎるかもしれません。 

 この漫画では,奇抜で個性的な英雄が次々と登場します。中国の時代劇にはもともと想像を絶するような英雄が表れて話を盛り上げるのですが,キングダムは中国の史実をベースにしていますが,作者が想像力を働かせてとんでもないような英雄を登場させ,読者の心をひきつけます。また当然ながら英雄の名前が全て漢字名なので,漢字の持つ魅力を再認識させてくれます。

  そもそもこの漫画の動機付けとなったビジネス読本として役に立つという観点はどうかといえば,それほど教えられることがあるというわけではありません。それでも物語の展開の中で,リーダーのありかた,戦略の選択,交渉などのビジネスの場でもよくありそう事が戦場の場で再現されて,主人公がその局面を打破して突き破っていく姿はビジネスマンの共感を呼ぶかもしれません。 

 最近はキングダムブームのせいか,レンタル本も貸し出し中が多くなかなか読めないのですが,私としてはあまり深い意味は考えずに,英雄達が相い乱れて策を尽くして陣取合戦に邁進する姿を,気長に読み続けたいものです。

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