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経営ブログ

2018.08.31

サバイバー

取締役 久末 博昭

  久しぶりに,最近見た海外テレビドラマをご紹介します。米国TVドラマ「サバイバー」は,米国ABCが2016年にシリーズ1(21話),2017年にシリーズ2(22話)を放送しました。日本ではネットフリックスの独占配信でした。題名は,実際にアメリカで一般教書演説の際に行われている大統領継承権保持者のうちの一人を,米国連邦議会議事堂から離れた場所に待機させる「Designated Survivor(指定生存者)」に由来しています。核攻撃やテロによって一般教書演説出席者の多くが死んで,職務遂行不能になった場合のために存在しています。

  一般教書演説の最中に連邦議会議事堂ががテロリストによって爆破され,大統領・副大統領以下閣僚がほとんど死亡してしまったことから,唯一生き残った下級官僚・住宅都市開発長官であるトム・カークラン(キーファー・サザーランド主演)が突如大統領に任命され,国家体制の立て直しと国会議事堂爆破の陰謀を暴く使命をもつところから物語は始まります。

 私はシリーズ1(21話)を約1ヶ月かけて見終わりました。1話45分ですが,見始めると途中で居眠りすることなく最後まで一気に見てしまいます。米国は危機管理に長じた国ですが,,最悪の場合に備えてこういう制度がきちんと用意されていることに感心します。日本でも,ある日国会議事堂が爆破されて政府官僚・国会議員全員が死亡した時,誰が代行するのかについて知りたいものです。

 出世コースからはずれていた主人公トムが,突然大統領に指名され,世界最大の権力と責任を負わされます。善良で誠実であるが,平凡な米国人トムは何を規範として困難に立ち向かうかがドラマの重要なテーマになっています。一瞬で政府機構の要人が全員いなくなった環境で,,人はどうやってその仕組みを作り直していくのか・・・・・,,実際の米国の政治制度の下で,下院,上院,議会,裁判所,大統領府の力関係で政策が決まっていくプロセスが大変興味深いものです。

  国内の政策以外でも,大統領は危機管理センターで世界中で発生している外交問題,テロ事件へ対応を閣僚と相談して,,攻撃するとか,しないのかの最後の決断を求められますから,その重圧はすごいものだと思います。民主主義国家ではありますが,大統領権限で戦争が始まってしまうわけですから,大統領の資質はある意味人類の将来を左右してしまう怖さがあります。

  このドラマは政治ドラマの面白さに,テロの犯人を追い詰めるというサスペンスの味付けがしてあり,最後まであきず見ることができました。次々と無理難題を目の前に積まれながらも必死に最善手を探し,時には現実的な妥協もして国家の再建に取り組む,平凡なしかし誠実なトムは米国人が心のどかで求めている理想の大統領なのかもしれません。 

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