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経営ブログ

2018.07.02

会社の覚悟

取締役 久末 博昭

   最近の企業広告は,提供する商品やサービスの宣伝というより,いかに素晴らしい企業であるかを感じさせる企業ブランド向上のための広告が多くなってると思います。企業は多種多様な媒体を使い,膨大な広告費を投入して,企業イメージアップに必死の努力をしています。しかしながら私の記憶では,どんなに先端的で,知的な広告であっても心に響くものはほとんどありませんでした。 

  しかし,6月下旬の日経新聞に掲載された両面見開き2ページをつかった大手の某商事会社の広告には心を動かされました。広告文を読むだけで涙腺が緩んできたのは始めての経験でした。表題は「がんになっても私の居場所はここだ」というものです。

内容は,・・・・・・・・がんになっても治療しながら働ける会社になるから。どんなことがあっても面倒みるから元気になって帰ってこいといえる会社になるから。社員は家族だ。掛け値なして働きがいのある日本で一番の会社になるから。・・・・・・・・・ 

治療と仕事の両立支援策をまとめた健康憲章を作成して発表したという広告でした。 

  私が子供の頃,最高の会社というのは,社員とその家族を一生を面倒みる会社であるという共通認識がありました。その時代から半世紀の時が流れて,現代では会社と社員の関係もドライになり,定年まで一生面倒みる会社というのは,時代遅れであり,このグローバル経済では消滅していく運命にあると思われています。 

 そんな時代であればこそ,堂々と「社員は家族だ。あなた方の居場所はここだ。」と語ってくれる会社がまだある事に驚いてしまいます。もしかしたら受けを狙ったきれいごとかもしれませんが,この広告文に嘘はないと信じます。 

 全国紙2面ぶちぬきで何千万円ものお金をかけて,広告を打ち,社員と家族に約束した某商事会社の覚悟に感動しました。

経営者はどんな会社を目指すべきなのか。社員はどんな会社で働きたいのか。会社員生活も終盤にさしかかった私にとって,そんなテーマを真面目に考えさせてくれる広告でした。

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