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経営ブログ

2017.10.10

行列

監査役 久末 博昭

 札幌で暮らしていると,あまり行列に並ぶということはありません。東京と違って,昼食時でもちょっと早く会社をでるだけで,並ばずに食べられます。最近では廃業間近のラーメン店にお客が行列をつくっているのを眺めてびっくりしたくらいです。 

 行列で思いだすことがあります。下の娘が,まだ小学2~3生だったころ,初代モーニング娘が札幌へデビュー準備のキャンペーンの為にやってきて,握手会をするというイベントがありました。娘が行きたいと言い出して,一人では行かせられないということで,仕方なく私が同行することになりました。会場は中島公園側のキリンビアホールで,季節は冬で寒い日であったことを覚えています。開始の2時間くらい前に会場へ行ったら,すでに会場前の通りにおよそ数百人の長蛇の列があり,唖然としてしまいました。どうやって時間をつぶしたのか良く覚えていません。 

 寒いし,トイレには行きたくなるし難行苦行の待ち時間でした。そのうち娘が待つことに飽きて帰ると言い出すことを期待していたのですが,なかなかしぶとくて,頑張ってとうとう最後まで並んで,握手までこぎつけてしまいました。ビヤホールの中で,娘と並んで初代モーニング娘と握手をした時は,なんだか妙に感激したものです。 

 当時のメンバーはリーダーが中澤裕子でメンバーとして石黒彩,飯田圭織,安倍なつみ,福田明日香の合計5人でした。一人が体調不良で不在,一人が眼帯をかけていたことを憶えています。当日はCDの販売もあったのですが,結局握手だけしてそのまま帰ってきました。娘もそれで気が済んだのか,その後特別なモー娘ファンという訳ではなかったようです。今になって思うと寒さにめげずに行列に並んだあの熱狂はなんだったのかと思います。

  モーニング娘はしばらくして,ブレークしてアイドルグループとして大変な人気者になりました。私もしばらくは宴席で「私は初代モーニング娘と握手したんだ」というネタで,場を盛り上げることができました。もうあれから20年以上たってしまいました。 

 行列に並ぶということは何かに執着があるわけで,並ぶのが面倒くさくなるというのは執着心がなくなったという心の老化現象の表れなのかもしれません。寒さにめげず行列に並びたくなる熱いイベントを探したいものです。