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経営ブログ

2017.05.29

李下に冠を正さず

執行役員 林 立晴

高校時代の漢文の授業で習った故事熟語に「李下不正冠」というものがありました。

す桃の樹の下で冠をかぶり直す仕草をすると、す桃を採っているかのような疑いを持たれるので、君子たるものはそのような行いは慎むべき、と習った記憶があります。

 

最近の政府のお偉いさん方はこの故事熟語をご存じないのでしょうか。

人の上に立つ人は、自分や身内だけが利益を享受するような行為を避けなければいけません。本人にはそんな自覚が無くても、一般人から見れば権力を握り、国内のあらゆる面で

優遇、尊重される立場にあるのですから当然だと思います。国家戦略特区という名称で、各種の制限、制約を撤廃し経済社会を活発にするという施策の目標設定は間違っていないのでしょう。ただし、ルールを勝手に作ってはいけません、そこに身内や仲間を巻き込んでもいけません。目標実現のための公平な判断、公正な手続きを疑われることになります。

 

法令に基づき圧力をかけたことは一切ない、と上位者が発言しても意味が無いと思います。審議をすべき公務員が圧力を感じたかどうかが重要だと思うのですが、不思議な話です。

「瓜田に履を入れず、李下に冠を正さず」、もし冠に手が掛ってしまったら、疑惑を持たれた行為をお詫びして、真相をはっきりさせることが君主の役割だと思います。

 

しかし今さらですが、漢文は結構役に立ちます。