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経営ブログ

2016.11.07

将棋カンニング

執行役員 林 立晴

  将棋連盟では竜王戦の挑戦者であった三浦九段を出場停止処分として、すべての棋戦への参加を3か月封じ込めてしまいました。新聞の報道によると、三浦九段は夏すぎから対局中にちょくちょく席をはずすことが多く、その直後に勝負手を放つことから離席してスマホで将棋ソフトを見ているのではないか、所謂「カンニングをしているという疑惑」があったということのようです。複数の棋士からこのような指摘があり、将棋連盟が三浦九段を呼んで事情徴収をおこなったところ、本人は疑惑を否定したのだが、連盟としてはこのまま竜王戦を戦わせるわけにいかないと判断して出場停止処分を下した、ということのようです。あるプロ棋士が調べてみると、三浦九段の指し手が将棋ソフトと一致する率が90%を超えており、これをもって「カンニング」をした可能性が高い、と判断されたようです。

 

  私は昔から多くの棋士をテレビや解説会で見たことがあり、三浦九段の人柄や対局姿は結構好ましく感じていました。上記の一致率だけでは判断理由にはならないと思うのですが、本当にスマホ・カンニングを行っていたのでしょうか。個人的にはNOだと思いたい。

 

  本人が疑惑は濡れ衣です、単に体を休めていただけです。と言っている以上、処分を下した側の将棋連盟が事実を明らかにする責任があると思います。すでに第三者委員会なるものを立ち上げたと聞いていますが、まずはスマホの履歴を明らかにすること、また自宅のパソコン等の履歴も確認すること。とにかく疑惑を単なる疑惑で終わらせずに、カンニングを証明する証拠を提示することが重要だと考えます。羽生さんは「疑わしきは罰せず」

と言っているようですが、疑惑の時点で処分を下した責任は大きいと言わざるを得ません。

 

  しかし、この現実はプロ棋士といえども、コンピュータ将棋の方が自分の実力よりも高い、

正確だと考えていることからきています。10歳ぐらいから毎日、将棋漬けで勉強を重ねてプロになった人たちがコンピュータに負ける時代になったのでしょうか。人間がコンピュータの判断に身を任せるような時代になっていくのが恐ろしいです。