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経営ブログ

2011.01.31

北海道と吉村昭

執行役員 林 立晴

 成人の日に北海道立文学館に行ってきました。中島公園では子供たちがスキーマラソンの練習をしていましたが、その横を逆向きに歩いていくと、公園のはずれに近代的な文学館がありました。2月の上旬まで「吉村昭と北海道」という特別展が開催されています。吉村昭は東京出身者ですが、彼の作品の多くは「北海道」から題材を取ってきています。苫前での人食い熊の事件を描いた「熊嵐」や、蝦夷地を探検し測量を行った「間宮林蔵」、網走刑務所や札幌刑務所を脱獄した無期刑を描いた「破獄」などが有名だと思います。

 執筆に入る時、私は「また蝦夷地か」と思う。と書かれたポスターが貼ってありました。なんと20作品以上が北海道を舞台とした作品だそうです。歴史の些細な事件や人物にスポットを当てて、史実に忠実にフィクションを作り上げていくのが、吉村さんの小説の特徴だと思います。その際、自分の運命と戦いながらも、どうにもならない歴史の流れや厳しい自然の掟を描くために北海道が選ばれてきたような気がします。

 25年前にNHKのテレビドラマで「破獄」を見た方もいらっしゃるかと思います。緒方拳さんが主役を演じていたようです。来場者の感想を記入するノートには、多くの人がこの緒方拳の演技がすごかった!と書いてありました。私はドラマを見ていないので、文庫本を買って読むことにしました。

 「吉村昭と北海道」は2月6日まで、北海道立文学館で開催されています。吉村作品が好きな方であれば必見だと思います。