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経営ブログ

2010.05.31

SEの意外なスキルアップ法

監査役 久末 博昭

SEは,歴史の浅いせいもあるのか国家資格を必須としない仕事です。理髪師,調理師,建築士,公認会計士,弁護士 ・・・・世間でいうプロフェッショナルな仕事のほとんどが,国家資格を必須としているのですが,なぜIT業界だけそういう「しばり」がないのか,考えれば不思議な感じがします。

学歴,文系/理系も関係なく,強いて挙げれば適性があるかどうかくらいでしょうか。でも仮に適性があったとしても,誰もが優秀なSEになれるわけではなく,SE一人一人の技術力をどう高めれれば良いのか,難しい問題です。

さて,多くのSEがもつと思われる習癖の一つとして,人にものを教えたがるということがあります。(別に統計的な客観的なデータではなく,あくまでも私の経験的意見です。)

私が新人だったころ,一つの質問を聞きに行くと,その回答を懇切丁寧に教えてくれるばかりか,その背景,派生的な問題と話が大きくなり,小一時間も熱心に説明してくれる先輩がいました。きっと技術の範囲もせまく,すこし勉強すると「うんちく」が語ることができるいい時代だったのかもしれません。

自己啓発本にも,人にものをおしえることが自分のスキルを上げる有効な方法だと書いてあります。

SEの技術の伝承は,ある意味自分の知っていることを語り継ぐことですから,スキルの高いSEほど教えたい事をたくさんもっていると思います。本人たちも,語りたい,教えたいという願望をもっていますから,それを実現できる環境をうまくセットできれば,教える側のSEにとって,スキルアツプの大きなモチベーションにつながります。

社内研修的な場の提供も必要でしょうが,普段の仕事の中で,その問題についてスキルを有する人が,スキルのない人に教えてあげる,教えてもらった本人も,まわりのSEも,そのスキルを有する人を師匠として尊敬する。そういうことの積み重ねがスキルアップの近道のような気がします。

あの当時,「うんちく」を傾けて説明してくれた先輩達には申し訳ないのですが,説明を聞いていた私はほとんどわからなかったですね。相手をみて話す程までには,先輩達の技量は高くなかったということでしょうか。

でも私が「うんちく」をかたむけて得意な技術分野を後輩達にかたった時の気分は最高でした。教えるということは,スキルアップ,モチベーションアップの大事な方法ではないでしょうか。